類義語展開に役立つシソーラス
特許調査の基本はFIやFタームを特定して特許分類検索を行うことだと思いますが、「キーワード検索」を併用することも必要であると思います。
「キーワード検索」を実施する際に大切なのが、「いかに指定するキーワードの類義語を展開できるか」ということです。具体的には、検索に用いる概念を表すキーワードが、予備検索で把握された関連公報の中で異なる表現がされているのを拾い上げたり、自分の頭で思い浮かべられる類義語を書き出したり、過去に使った類義語展開を引っ張り出してきて再利用するといったことが行われていると思います。
一方で、「類語辞書=シソーラス」というものがあり、日本語のものも、英語のものも、紙媒体の書籍がいくつも存在します。特許は技術説明資料でもあるので、一般的な用語というよりは、技術用語が主体になってくるため、「JST科学技術用語シソーラス」とう技術用語に特化したシソーラスはよく活用していました。
今回はインターネットを通じて無料で使えるシソーラスを紹介します。
weblio https://thesaurus.weblio.jp/
連想類義語辞典 https://renso-ruigo.com/
キーワード検索機能の進化により「表記ゆれ(長音有無、促音小文字、バとヴァのようなちょっとした表現のばらつき)」は自動的にカバーされるようになっていますが、今後はAIがさらに進化して、類義語(同義語、広義語、上位語、狭義語、下位語、関連語、連想語、反義語など)まで自動的に手当てしてくれる検索システムの出現も近いのでしょうね。
インターネットで使えるシソーラスも、新たなものが出てきたり、使用できなくなったものもありました。今後も、新たなシソーラスを見つけたらブログで紹介していきます。